当院の一般歯科では、主に虫歯と歯周病(歯槽膿漏)の治療を行います。歯と歯茎のトラブルはどんなことでも、お子様からお年寄りまで、お気軽にご相談ください。
当院では患者様それぞれの痛み・症状に配慮しながら、できるだけご自分の歯を残せるよう心掛けます。
そのためにも、歯や歯茎がいつもと違うな?と感じたら、ぜひお早目にご来院ください。
虫歯は風邪などの病気と違って、自然に治癒することはありません。
軽度の虫歯なら、詰め物をすれば比較的簡単に治療できますが、重度まで進行すると、歯を抜かざるを得なくなったり、全身の健康に悪影響が及んだりします。
したがって虫歯についても、やはり「早期発見・早期治療」が大切なのです。
口の中の"ミュータンス"という細菌は、歯に付着した食べかすや糖分を代謝して"酸"をつくり出し、この酸が歯を溶かし始めます。これが初期の虫歯です。そのまま進行すると、患部に細菌の塊(バイオフィルム)が繁殖し、虫歯は次第に拡大していきます。
虫歯の進行度合いには、下記の5つの段階があり、この段階、および個々の患者様の状態に応じて、治療法もそれぞれ異なってきます。
初期の虫歯は自覚症状に乏しく、痛みもほとんどありません。そのため歯が痛み、しみ始めてきた頃には、ある程度進行した虫歯になっています。
――などの違和感はありませんか?そのままに放置すると、虫歯はさらに進行し、治療に時間と費用がかかるようになりますので、早めに歯科を受診しましょう。
歯の治療を行った後は、定期的なメンテナンスを行うことにより、虫歯の再発を防ぐことが可能です。そして、虫歯の予防にあたって、なんと言っても大切なのが歯の掃除です。硬く固まってしまった歯垢(歯石)は歯磨きでは取り除けないので、歯科でしっかりクリーニングしましょう。歯が痛くなってから歯科にかかるのではなく、歯の検診を兼ねた定期的な受診をお勧めいたします。
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯を支えている周りの組織(歯周組織)に起こる、お口の生活習慣病です。軽い症状を含めると、40歳以上の方の約8割が歯周病に罹っていると言われます。
歯周病は、歯と歯肉の間に溜まる歯垢(プラーク:細菌の塊)によって発症します。初期の症状を「歯肉炎」と言い、症状はほとんど無く、ブラッシング時に出血がある程度です。しかし、放っておくと「歯周炎」に移行します。
歯周炎になると、歯肉が腫れたり、膿が出たりするようになります。やがて歯槽骨(顎の骨のうちの、歯を支える土台となる骨)が溶けてきて、歯が動くようになり、最終的には健康な歯なのに、抜かなければならなくなったりします。
歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因であり、初期の段階では自覚症状がほとんど無いので、気づかない人が多いものです。
歯磨きが不十分なために、歯と歯肉の間に細菌が棲みついてプラークが溜まると、そこに炎症が生じます。これが歯周病の始まりです。初期段階では自覚症状はほとんどありません。
プラークが石灰化して歯石になると、通常のブラッシングでは取り除けなくなり、歯周病は悪化します。歯と歯肉が付着しているすき間に「歯周ポケット」ができて、さらに炎症が歯肉の内部まで進行すると、膿が出たり、歯肉溝が深くなったりしていきます。やがて歯根膜(歯と歯槽骨を繋いでいる組織)や歯槽骨が破壊され、歯を固定する力が次第に弱くなって、歯はグラついてきます。このままの状態を放置すると、ついには歯を失うことになります。
歯周病が進行すると、毛細血管を伝って歯周病菌のつくり出す物質が全身に運ばれてしまい、心臓病や肺炎、糖尿病などの発症リスクを高めたり、病状に悪影響を及ぼしたりすると考えられています。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増殖する菌がいます。そのため、女性ホルモンの分泌が増大する妊娠中は、歯肉炎を引き起こしやすくなります(妊娠性歯肉炎)。
また、妊娠中に歯周病が悪化すると、炎症を引き起こす物質が産生され、この物質の血中濃度が高くなると、胎盤を刺激します。すると、妊婦の体は出産の準備が整ったものと勘違いして子宮の収縮や陣痛を起こし、早産を引き起こす可能性が生じてきます。最近の調査で、歯周病の妊婦は約5倍も早産リスクの高いことが明らかにされています。
妊娠中は特に口の中の清潔を心がけて歯周病を未然に防ぎ、もしも罹っていたのなら、早めに治療しましょう(妊娠4~8ヶ月の「安定期」の治療をお勧めいたします)。
――以上のように、全身の健康を保つ上でも、また安全な出産のためにも、常日頃からの歯周病ケアが大切になってくるのです。
下記のような症状を覚えたら、早めにご相談ください。
歯周病の治療は、進行の程度によって方法もそれぞれ異なってきます。
歯周病の治療で必要なことは、定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことと、日々の正しいブラッシングです。
歯科に定期的に通っていても、毎日の汚れを落とさなければ、ほとんど意味が無くなってしまいます。
正しいブラッシング指導をお受けになり、それをぜひ励行していただきたいと思います。
乳歯は、永久歯に比べてとても軟らかく、そして小さい歯なので、虫歯に「かかりやすく」、しかもその「進行が速い」のが特徴です。
また、お子様の歯の生え変わりの時期には個人差が大きく、乳歯で3~6ヶ月くらい、永久歯では1~2年も異なってくることがあります。
こうした小児に特有の治療背景を踏まえ、当院では、個々の年齢・成長、虫歯の程度、性格などに合わせた虫歯治療を行っております。そのため、ケースによっては、治療できる年齢になるまで虫歯の進行を抑えながら待つこともあります。
なお、お子様の歯の発育に関する健康相談にも応じております。
乳歯は生え変わるのだからと言って、おろそかにはできません。乳歯は、下記のような大切な役割を担っているからです。
乳歯の頃からしっかり歯科治療を行えば、永久歯に生え変わった際の歯並びや歯の噛み合わせが整い、健全な食生活を送れるようになります。
小児の虫歯の大きな特徴は、下記のように、年齢によって虫歯のできやすい場所に違いがあることです。
年齢に応じた虫歯になりやすい場所を知った上でケアすることは、小児の虫歯予防における肝心なポイントです。
当院では、虫歯予防のために「フッ素塗布」や「シーラント」などで歯質の強化を図りながら、お子様の大事な歯を守るとともに、その健やかな成長をサポートしていきます。